こんにちは。杏です。
突然ですが、保育士ってどうしてこうも書類が多いのでしょう。泣
何年やっていても年度末や月末は気が重くなってしまう私。。
それでも経験を重ねた分、見えてきた事もあります。
今回は年間カリキュラムや月案等を作成する時のポイントを解説していきたいと思います。
年間計画や月案って何?
そもそも年間計画や月案って何なのでしょう。
何の為に必要なのでしょうか。
年間保育計画とは何ぞや
年間保育計画とは、1年に1回年度初めに作成する計画のことです。
前年の子どもの様子を振り返り、
次の1年どのように成長していってほしいかを考えます。
内容としては以下の通りです。
- 年間目標
- ねらい
- 行事
- 予想される園児の姿
- 保育者の援助
- 環境構成
- 地域や保護者との連携
園によってフォーマットは違いますが、
内容自体は大きく変わらないかと思います。
月案とは何ぞや
月案とは年間計画を元に毎月作成する指導案のひとつです。
前月の子どもの姿を振り返り、年間計画と照らし合わせながら
ねらいを立て活動内容や予想される子どもの姿、保育の援助や環境構成等を記載します。
思考のポイント
とは言え…。
何を書いたら良いのかよくわからない。
参考資料の真似をして何とか提出期限までに仕上げてる
そんな方も中にはいるかもしれません。
正直に挙手で教えてください。いませんか?
そうであっても言わないですよね笑
そこで保育計画を立てる時の考え方のコツをお伝えしたいと思います。
あくまで私個人の考え方ですので、
絶対正解!!!とは言わないです。
参考までに…。
行き先は決まっていますか?
例えばですが、今日私は新宿に行こうと思います。
新宿に行こうとした時、どのルートで行こうか考えますよね。
山手線で行くもよし。総武線で行くもよし。
どの路線を使うかは、何を優先するかで決まると思います。
- 電車賃は少し高くなるけど、乗り換えが少ない
- 時間は少しかかるけど、電車賃は安くすむ
等々。
それぞれの手段の内訳を考えて、
「山手線で行くか!」と決まるわけです。
さて、これを保育計画に置き換えてみましょう。
目的地=保育のねらい
目的地が決まらない事にはルートは決められません。
まずは目的地を明確にしましょう。
ここでいう「ルート」は活動や保育者の援助・環境構成等にあたります。
目的地が新宿と決まれば、どのルートで行こうか考え決める事ができます。
目的地=保育のねらいをしっかり立てないと
子どもとどう関わるか、どんな活動を入れてくと良いのか、
その為にはどんな準備が必要なのか。という部分が少しずつ見えてくるはずです。
例えを挙げていきます。
【目的地(保育のねらい)】
「自分の思いを言葉で伝えようとする」
【ルート(保育者の援助・活動・環境構成等)】
・上手く伝えられない子がいたら、「こういう時はこうやってお話するといいよ~」って伝えよう。
・思ってる事を人に伝えるのが苦手なんだな…。「君の気持ちちゃんと分かっているからね~」って
安心してもらえるように声を掛けて、何て言ったらよいのか知っていけるように代弁して伝えよう。
・友達と関わる中で言葉のやり取りを経験できるように遊びの時間をたっぷりとれるようにしてみよう。
こんな風に難しく考えなくてOKなので
目的地に向かうためにはどのルートで行こうか
ねらいを達成できるようにするには、どんな保育者の働きかけが必要か
ざっくりと考えてみましょう。
最初は殴り書きでも十分。
今、どこにいますか?
目的地を明確にしないと、どのルートで行こうか決められないですよ~と
お話をしましたが、
もう1つ大切な事があります。
それは、あなたは今どこにいるのか?という事です。
ルートを検索するにしても現在地がわからないと
どのくらい時間がかかるのか、そもそもルートの選択肢も出てこないですよね。
千葉県内にいる場合の新宿までの行き方と
都内にすでにいる場合の新宿までの行き方は大きく変わってきます。
ここでいう現在地とは、子どもの姿の事です。
現在地がわからないと目的地までのルートが決められないように、
ねらいを立てたとしても
今の子どもの姿を把握していないと
どんな援助が必要なのかは見えてきません。
また、現在地がわかっていないと目的地は決められないとも言えるでしょう。
例えばですが…。
ある日地元の友達から連絡が来て「ランチをしよう」という話になりました。
彼女は新宿でランチをする提案をしました。
しかし、現在地が千葉の最南端、館山市です。
新宿でランチしようとなった場合、
片道2時間以上かかり往復で6,000円前後の交通費がかかります。
どうでしょうか?
それよりも館山市内でおいしいご飯屋さんをチョイスしませんか?
現在地(子どもの姿)がまだ2語文が出始めた段階なのに
目的地(ねらい)が「友達と協力して取り組む面白さを知る」では
ハードルが高すぎますよね。
今千葉の最南端にいるのに、急に新宿でランチしよう♪と言われても
単純に負担が大きいのではないかと思います。笑
ねらい=目的地 現在地=こどもの姿 ルート=保育者の援助や活動・環境構成
もう見出しに全部答えを書きました。笑
難しく考えなくて大丈夫です。
今のクラスの様子を上記の見出しに当てはめていけば
何となく、何を書いたら良いのか見えてくると思います。
とは言え、経験あるのみ。
保育経験を重ねていくうちに視点も変わるし、視野も広がるし
内容も少しずつ深まっていくと思います。
私なりの考え方のコツは今回書いた通りですが
慣れるまでは資料を参考にしながら書く事もありだと思います。
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私は行き詰った時、この本を見て頑張りました。
本に頼らなきゃかけないなんて…と情けなく思った事もありましたが
実際に読んでみると、「なるほど!○歳児の保育にはこんな活動が適しているのか」と
勉強になる事も多かったです。
知識を深める意味でも、1度こうした本に目を向ける事も必要かなと思います。
毎月やって来る月案、毎年やって来る年間計画と
上手に付き合っていきましょう!
ねらいをしっかり立てる事で
子どもの成長も感じやすいですし、自分の保育を振り返る材料にもなりますよ。
みんなで頑張りましょう~!!
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