【フレンチブルドッグの病気②】短頭種気道症候群とは?

保護犬カフェで出会ってから、フレンチブルドッグに興味津々の私。

私自身、これまでに雑種・フラットコーッテトレトリバー・雑種・ポメラニアンを飼った経験があり、人生のほとんどが犬と関わる生活だったのですが、半年ほど前に9年間を共にしたポメラニアンと別れ、ぽっかりと穴が開いたような日々を送っておりました。

寂しい気持ちが拭えずワンコと触れ合える場所を探していたところ、保護犬カフェに出会い、そこで初めてフレンチブルドッグを見てもうその可愛さに魅力を感じずにはいられませんでした!!

せっかく色々な犬種に出会う機会ができたのだから、知識を深めてみよう!という事で今はフレンチブルドッグについてお勉強中でございます。

今回はフレンチブルドッグの記事第5弾。

↓ぜひ過去記事も見てください↓

【フレンチブルドッグ】平均寿命と健康維持のポイント

【フレンチブルドッグとパグの違い】選ぶ前に知っておきたい事

【フレンチブルドッグ】注意したい病気とその予防

【フレンチブルドッグの病気①】皮膚炎について

今回はフレンチブルドッグがかかりやすい病気の一つとも言われている短頭種気道症候群という病気についてお伝えします。

この記事を読むと短頭種気道症候群とはどんな病気なのかどう対応すると良いのを知る事ができますので、良かったら参考にしていただけると嬉しいです♪

目次

【フレンチブルドッグがかかりやすい病気】短頭種気道症候群とは?

短頭種気道症候群とは、短頭種に見られる呼吸器系の問題の総称です。

先天性の病気なので完治する事はありませんが。

しかし、生活習慣や生活環境の改善を行ったり、薬などの内科的なアプローチ、また手術等の外科的なアプローチなど、早期の対策で症状が深刻化する事を防いだり、場合によっては症状がほとんど見られなくなる事もあります。

フレンチブルドッグを飼う上でこの短頭種気道症候群についての理解は最も重要と言えるでしょう。

短頭種とは?

鼻先が短く、顔が平らな犬種を指します。一般的に以下のような犬種が含まれます。

  • フレンチブルドッグ
  • パグ
  • ボクサー
  • シーズー
  • ペキニーズ
  • ボストンテリア
  • ブルドッグなど

    短頭種の特徴

    1. 短い鼻と平らな顔:
    2. 大きな目
    3. 顔のしわ

    フレンチブルドッグがかかりやすい病気:短頭種気道症候群の症状

    ①いびき

    狭い気道や長い軟口蓋が原因で、いびきをかきやすくなります。

    ②喘鳴(ぜんめい)

    生後間もない子犬の頃から呼吸時に喉が狭くなり、音がすることがあります。これを喘鳴と言います。

    安静時にもグーグーと言った音や、喘息のようなヒューヒューといった音、ズビズビといった鼻詰まり音が聞こえる事があります。

    ➂運動不耐性

    運動後に疲れやすく息切れする事があります。

    ④呼吸困難・熱中症・チアノーゼなど

    症状が深刻化すると激しい運動や暑さによって、このような症状が見られます。

    命の危険につながる場合もありますので、十分に気をつけましょう。

    ⑤青白い歯茎

    酸素不足によって歯茎が青白くなります。

    フレンチブルドッグがかかりやすい病気:短頭種気道症候群の診断について

    • 身体検査
      • 獣医師が視診と触診を行い、気道の異常を確認します。
    • 画像診断
      • X線やCTスキャンを使用して、気道の構造を詳細に評価します。
    • 内視鏡検査
      • 内視鏡を使用して、気道の内部を直接観察し、異常を確認します。

    検査の内容によっては費用も大きく変わってきます。

    家族に迎え入れる前にこうした治療費がかかる可能性があるという事も視野に入れて考える事は非常に大切です。

    また、子犬の頃から症状が出ている事も少なくない為、それが正常なんだと思い込んでしまい、重症化してから慌てて受診する方も多いそうです。

    人間は「そういう犬種だ」と思っていても、もしかしたらワンコは苦しい思いをしているかもしれません。

    早期の受診でできる限り負担を少なくしてあげたいですね。

    フレンチブルドッグがかかりやすい病気:短頭種気道症候群の治療

    治療については症状の重さとその時の犬の健康状態によって変わってきます。

    例えば手術が有効な症状であっても、老犬であれば手術のリスクの方が高くなってしまいそれ以外の治療方法を選択する必要が出てきます。

    選択肢を狭めずに最適な治療を行う為にも早期受診は必須ですね。

    獣医師によると、症状が軽いうちに予防的な手術を行う事が推奨されており、また症状が深刻化してからの手術では気道閉塞や窒息、麻酔後の合併症など死亡率が高まるとされています。

    ※参考の記事を載せておきます

    ①外科的治療

    • 軟口蓋切除術: 軟口蓋が長すぎて気道をふさいでいる場合、余分な部分を切除する手術。
    • 鼻孔拡張手術: 狭い鼻孔を広げる手術で、空気の流れを改善する。
    • 喉頭嚢切除術: 喉頭嚢が突出している場合、それを切除することで気道を広げる。
    • 気管形成術: 気管が狭い場合に、その部分を広げる手術。

     

    ②薬物療法

    • 抗炎症薬: 気道の炎症を抑えるために使用される。
    • 抗生物質: 二次感染がある場合、感染症の治療のために使用される。
    • ブロンクスダイレーター(気管支拡張薬): 気管支を広げ、呼吸を容易にする薬。

    ➂酸素療法

    酸素不足が深刻な場合、一時的に酸素療法を行い、酸素を補給します。

    まとめ

    • 短頭種気道症候群は短頭種の犬がかかる先天性の病気であり、完治は難しい。
    • 早期の生活の見直しや内科的・外科的アプローチで症状の重症化を防ぐことができる。
    • 症状としては呼吸音やいびきなどがあり、重症化すると呼吸困難など危険な状態になる事もある。
    • 治療としては①手術②薬物療法➂酸素療法などがある。しかし老犬になってから、また重症化してからだと手術のリスクが高まり、適切な治療が行えない事がある為、早期の受診が重要。
    よかったらシェアしてね!

    この記事を書いた人

    保育士になってもうすぐ12年目の杏です。
    海/自然/読書/断捨離/子ども/保育/製作が好きです^^

    コメント

    コメントする

    目次
    閉じる